「りぃがいる事知ってんの?」



自分の事を“りぃ”と呼ぶのもまたまた変な癖。

高校入学を機に、直そうかと思ったがやはり長年かけてついた癖はそう簡単に抜けないようだ。



「うん。だってその中の1人、りぃの為に来るらしいし」



そんな事を考えていた私の耳に入って来たのは、またまたビックリな発言。



「は。嘘?」



茉悠の言葉に、思わず私は目を見開いた。



「うん。りぃのプリ見て、"まじ可愛い。俺のタイプど真ん中なんですけど"って言ってたから"明日来るよ"って教えてあげた♪」



"教えてあげた♪"じゃねぇし。


私のプリって、がちな詐欺じゃん!



「その人に申し訳ない‥」


「そいつね、3人の中で1番かっこいい♪」



あぁ、イケメン君ごめんなさい。



そこで鳴り響く茉悠の携帯。



「あ、蓮?‥‥うん、いるよっ♪‥‥は?‥うん‥‥‥あいよー♪」



蓮?



「蓮くん?」



そこで、さっきまで化粧に夢中で大人しかった愛美がやっと口を開く。



「うん。もう着くって♪」



あー‥‥イケメン君。
ホントごめんね。


実物こんなので。