─ ピリリリリ♪



そこで鳴り響く携帯電話‥



ゆーちゃんからの着信音。



「りぃ、鳴ってるぞ」



蓮が携帯を差し出して来た。



「おう。さんきゅ」



出なきゃな。



私の態度で誰からの電話かわかったのか、愛美とかなたんが眉を潜めた。



時計を見ると夜中の3時過ぎ。


仕事が終わると言っていた1時を大幅に過ぎていた。



「遅い」


『仕事だから仕方ないでしょ』


「ですよね」



相変わらずの俺様口調。



『んで?お前今どこ』


「愛美んち」


『タクでおいで。金出すから』


「はいはーい。なら着く時メールする」


『了解』



コイツ ‥
そんなにヤりたいのか?



「りぃ、まさかの男?」



電話が終わった後、直ぐ様蓮からのそんな声。



「あほ、元カレだし。あ、愛美タク呼んで〜」


「了解。コンビニでいい?」


「全然オッケ。ごめんね」



ここではタクシー呼ぶのは日常茶飯事。



15にしてどんだけリッチなの、て話だな。