由利香と私は対称的だけれど何だか合う2人組。




そんなことより宮津がムカつく。



早く授業が終わって欲しい。コイツと同じ空気を吸いたくない。若いくせに気難しい奴。コイツとはずっと仲良くなれないまま過ごしていくんだろう。大っ嫌いだ!!!



説教終わりの授業ももちろんきちんと受けるはずもなく、由利香と宮津の愚痴を書いた手紙を回していた。



「あーっ。やっと終わった。ほんまちっちゃいくせに生意気や。」



コートのポッケに手を突っ込み肩をすぼめる私。



「やんなぁ。1回目ぐらい別によくない?!ムカつくわぁ。」



由利香は道路に転がっている小石を蹴っているようだ。



まだ肌寒い2月の終わり私とあなたは出会った。