「奈央ちゃん、知り合いの人かい?」 おばちゃんが心配そうな声で奈央に声をかけた。 「全然、・・・その子、っていうかその人の言うとおり、さっき会ったばかりなのよ」 奈央は困った顔をした。 「すばるが妙になついちゃって」 「どっちにしろ、言い方は悪いが知恵遅れらしい。警察に保護してもらったほうが・・」 おじさんがそう言ったとたん、青年はしゃがみこんだ。