「ファイトー」

これが・・・部活。


みんなで声を出して、励まし合いながらやっていた。



かっこいい・・・・。



やる気、湧いてきたかも・・・!



そしてもう一つカッコイイものを見つけた。

今もはっきり覚えてる。

これが、先輩との出逢い。


視線が合った。

その時の私はきっと、変に目をぱちぱちさせていただろうな。


お辞儀をするしかなかった。1回だけしてみた。


少しはにかみながらも返してくれた。


照れ隠しで顔がこわばった。


なんか、いつもと体がちがった。そのあとも、ちがった。




おかしいな・・・わたし。




「あぁ・・・かっこよかったよね。なんだっけ、成瀬先輩だっけ。なんか、ハーフっぽかったよね。うん。私はタイプじゃないけどね。」


ぼーっとしていた。友達のみなこがずーっとブツブツ言っていても気にならないぐらいだった。もう、ほかのことなんか頭になかった。