5時間目の始まりを告げるチャイムが鳴る。 「セーッフ!」 「アウトだバカヤロー。」 教室に入ると担任教師が待ち構えていた。 「なんでー!来ただけでも偉いじゃん!!」 「偉くねーよ、早く座れ、この馬鹿!」 もう、どうでもいい。 あたしは窓際の一番後ろの席に座る。 直ぐ後ろには本棚があって少し難しい小説が並ぶ。