「は…?雫…?」


今まで動かなかったのに、今度は動けない。


「いっ…つぅー」



「雫、大丈夫か?」


「うぅー、ひーありがと。」


あぁ、ムカつく。


めんどくさい、だるいって感覚が無くなっていく。



どうしよ、あたし今、ムカついてる。

久しぶりに怒ったな、久しぶりに哀しいな。



あたしは無謀にもあのブタ女に突っ込んでいった。


髪を掴み、床に打ち付け、ブタ女は鼻血をだす。



「葉山!そこまでだ、意識失ってるぞ、そいつ。」



最悪なことに次の授業は担任だったらしい。


「葉山、桜木、相談室な、お前等2人はコイツ保健室に運んでやれ。他の奴は自習な。」