「どうせさー、葉山が橘に言いよったんだろー?」
「ははっ、逆レイプ?」
「言い触らされたくなきゃあたしと付き合えー、的な?」
うざい、うざい、うざい。
「ちょっと!」
雫も、突っ掛かるなよ。
言いたい奴には言わせとけよ。
あたしは動かないまま、女子達に向かっていった雫の背中を眺める。
「ひーはそんなことしてない!!橘から告ったんだよ!」
「うるせぇよ、お前はカンケーねぇだろ!」
リーダー格の女の太くて、変なわっかがいっぱいついた腕に押される雫。
次に、耳を塞ぎたくなるような音、見えたのは机に突っ込む雫の細くて小さな身体。