「おっはよー、葉山さんっ!今日は朝から来たんですね!」
「…はよ、あたし眠いから、そこ退いてよ。」
あたしの席に我が物顔で座る橘。
「あ!ごめんなさい、あ、これ、朝ご飯です!葉山さん、食いしん坊だから、お腹空いてるかなー?って思って」
お腹空いてるのは当たってるけど、食いしん坊は違う。
訂正しろ、童貞が。
「うぅ…、童貞は関係ないです…」
とりあえず橘がくれた弁当箱を開けてみる。
サンドイッチとサラダがはいってた。
「はい、スープもありますよ。」
水筒から出てきた温かいコーンポタージュ。
「ん、ありがと」
あったかい、おいしい。
思ったけど、口には出さない。
周りの視線が痛い。