「だから、好きです、付き合ってください!」
「ムリ」
こんな、今流行の草食系男子と付き合うなんてムリ。
「あたしが付き合うのは、金持ちでセックスが上手い男だけ。アンタみたいな草食系はお断り。」
「あ、あのえっと、セックスはしたことないですけど、あの、お金ならありますよ?」
「……あたしはそういうことを言ってるんじゃないよ。ただお金が欲しい訳じゃないの。しかも童貞とか最悪。」
「あうぅ……、でも俺は葉山さんとお付き合いしたいし…、でも……」
あぁ、めんどくさいな。
「わかった、いいよ。アンタ、あたしの暇潰しになってよ。うん、あたしが飽きるまで付き合ってあげる。」
「え!?いいんですか?」
「ただし、飽きるまでね。」
なぜか急に気が変わって、コイツもとい、橘と付き合うことにした。
なんでだろ?
あぁ、あたし押しに弱いのかな?
雫も押しがつよいしね。