「ほな、昼休みなァ♪」

「ばいばーいっ♪」

いつもの様にあたしを教室の前まで送り届けてくれ、柔らかく笑い手を振る彪。

いつになく笑顔のあたし。

ホント、一年の中でこんなに浮かれるのは今日しかない。

彪と付き合って始めて迎える彪の誕生日。

特別な気がして頬は緩みっぱなし。

「幸せそうな顔して~♪」

「そうなんですが~」

ニヤニヤ笑うあたしのほっぺを、横から寄ってきた繭が突っつく。

「彪、喜ぶといいな♪」

「絶対喜ぶって!!羨ましいぐらい」

繭もがニヤニヤして、朝から二人でニヤニヤ笑った。

そして昼休み。