「てか、今までどうしてたのよ?いきなり、
 友里さんが学校を中退しましたって聞いた時は顎が外れるかと思ったわよ」


「う~ん、メイド業に集中したいっていうか……
 まぁ、大人になって必要なのは中学生レベルの頭脳だけで良いから良いの…あれ?でも私学校に連絡入れた覚えない…」

「え…」


「あぁ。法善寺から直接学校に連絡入れといたから」


「………え?」


「なるほど!!てかどしたの、亜海?」


「ほ、ほ、ほ…法善寺ってあの大企業の法善寺グループ!?」


「大企業?」


「あの超高級ホテルの最善西ホテルは法善寺グループが運営してるし、
 
 あの不死テレビは法善寺グループの傘下にあって、お菓子メーカーの大正もそうだし…

 とりあえず、大手企業のほとんどは法善寺グループの傘下な訳!!」


「そうなんですか!?」


「一応な」


お金持ちなのは知ってたけど……


そこまでお金持だったのか!!!!


驚きです…


「また今度その法善寺家に連れてってよね!大豪邸を生で見れる…うへへ…」


「怖いよ、亜海…」


「同感だな」


「じゃ、そろそろ私達、出掛けなきゃだから出るわね」


「あ、じゃぁ、出るね」


「ごめんね!!」


「バイバ~イ!」



…あれ?



「来た時と車、変わってません?」