あゆは楽しい性格とは裏腹に何とも言えない艶っぽいオーラが漂ってるというか…

可愛い顔してるのに、どこか色っぽい…って感じで

レネちんは、もう、うん。色気の塊?プックリした分厚い唇の斜め下にあるホクロがまた何とも…!!


2人とも美人だから恋人ぐらいいるんだろうな…

「二人は彼氏とかいないの?」


「私はいますよ」


「え!?そうなの、レネちん?!」


あゆも知らなかったのか…!


「え、え、相手は!?」


「ほら、執事の金子純」


「えぇ!?あの20歳のイケメン執事?あ、友里は知ってる?金子さん」


「使用人の全員に挨拶したから金子さんがだれかは分かるよ」


「偉いですね」


「ふへぇー!!」


「てか、あゆは?」


「私はね~片思いなのよ~♬」


「誰に?」


「調理人の柴崎 翔太君!!あの子犬みたいな笑顔がこう…きゅきゅんっ!!!って来るんだよね~♥」


目がハートになってるよー、と喉元まで出かけた言葉をあえて私は呑み込んだ


「てかてか!!マスターは絶対友里に一目惚れだよね!!!キャハッ!」


「マスター?誰それ」


「ご主人様の事を使用人だけの会話の時とかにみんなマスターって言うのー!もちマスターに向かってしゃべる時はご主人様だけどねー?」


「へぇ~!確かに“玲央さん”じゃ失礼だよね!メモしとこ…!」


「…って、マスターが私に一目惚れなんてあり得ないよ!!!」