ワクワクしながら進む道。後ろから声がした。
「サクラー」
わたしは声がするほうを振り返る。
「苺!」
彼女は市川苺。わたしの友達。
「一緒にいこーよ」
「うん!」
苺、このときわたしたちはいつも一緒だったね。
苺と一緒にこの道を通ったよね?
がやがや――
校門の前にはたくさんの親や生徒。
みんなクラス表をみて喜んだりがっかりしてる。
わたしも苺とクラス表を見に行った。
「…あった!B組だってー。桜は?」
「…わたしは……D組だぁ」
「うそー、離れちゃったね」
「うん…だけど一緒に遊ぼうね!」
「ぷっ、当たり前じゃん!うちらは友達なんだから!」
苺、わたしたちは友達だったんだよね?