春――― 「こんなもんかな?」 わたしはヘアアイロンを机におき、メイクポーチをとりだした。 鏡の前に座って、化粧を始める。チーク,グロス,リップ… 制服はスカートを折って、 もう少しでパンツがみえるとこだった。 「よしっ、オッケー」 鏡で全体を確認して家をでた。 「いってきまーす」 わたし、横山桜。15歳。 今日から高校1年生。