『男じゃないですっ!
女ですッ!莉緒ですッ!』




そう言って私が慌てて言うと…





「莉緒…?
そんな奴いたか?」




支葵は少しだけ考え込むようにして少しだけ眉間に皺を寄せた。




『何言ってんのー?
同じクラスでしょっ!
クラスメイトの名前も覚えてないわけ??』


「当たり前だろ?」


『ひじょーしきー』



珍しく、私が支葵をからかってみたりすると…


すぐに支葵の攻撃が始まった…。




「うるせ。

顔も名前も覚えてねぇに決まってんだろ?


俺が見てきたのはクラスメイトなんかじゃねぇんだよ。」




なんて、少し意地悪そうに笑うと…





「お前しか見えてねぇよ?」






そんな甘い言葉に、顔を赤くさせている中、支葵は余裕をかましなからクスクスと笑っていた。




そんな恥ずかしいこと言っておいてよく平気で…!!


変態狼め…!!