『それって、凄い…のかな?』
普通の質問を、自分なりにしたつもりだった。
なのに莉緒は…
「何言ってんのッ!
超凄いことじゃんッ!
婁唯くんから挨拶だよ!?
あんびりーばぼーー!」
大げさだなぁ…
婁唯でも挨拶くらいするし…
「バカが英語使うと余計バカに見えるよ?」
「ま、まぁまぁ真衣ッ!
ほらっ婁唯くんって女子に慣れててちょっと素っ気無い感じじゃんっ!
そりゃぁ、テンションも上がるよぉ~♪」
…芽衣…莉緒に流されなくってもいいんだよっ…!
婁唯ねぇ…
顔以外にイイところなくない?
ぁ、でもでも、アレだよ?
弟としては結構しっかりして…
………どうだろ。微妙かな。
『…告白とか、しないの?』
私の質問に莉緒は顔を真っ赤にした。
「はぁ!?ありえないしっ!
ムリムリ!玉砕見え見えで告白なんてっ!」
「莉緒ぉ~当たって砕けろ☆」
「砕けてどうする。」
なんて、バカ言い合っているところに…
ナイスなのかバッドなのか…
変なタイミングでその本人がやってきた……。