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莉緒が婁唯がメールの返事をくれたと舞い上がった日から…
怒らせたかもと涙を浮かべたあの日から…
数ヶ月だ経ち、肌寒い神無月がやってきた…。
婁唯と莉緒のソノことなんて、すっかり忘れていた頃…
突然に莉緒が告げたこと…。
それは、芽衣と真衣と4人で屋上でお弁当を食べていたときだった。
「ハイ注目ッ!
莉緒チャンから重大発表ー♪
皆さん心して聞くようにっ!」
「ぇー何々ッ??
超気になるヵもッ♪」
「どーせくだんないことでしょ?」
「くだんなくないよ失礼なっ!
いーぃ?言うからねッ!」
莉緒は勢いよく立ち上がると、スッと大きく息を吸ってから言った。
「ワタクシ枢羅莉緒!
婁唯くんに初めておはようって言われましたぁぁぁ!!!」
…それは、そんな大きな声で…キラキラした瞳で…
言うことなのだろうか…????
真衣の小さなため息と、芽衣の困った笑い声がその場に響いた。