プハ~
駅前でタバコを片手に、ヤンキー座りでガンを飛ばしまくるシンを発見した。


「行くよ」

「はいご主人様」

シンはどす黒い声で返事をして、美華について行く。


ガタンゴトン
混み合っている電車内で、ドア付近に立っているシンの周りだけ、若干の余裕がある。
明らかに避けられていた。


「きゃは☆」

短くも長い移動時間で、ある一線を越えてしまった。

「ご主人様、今日は何をお買いになさるのですか?」
今度は高い声で話し始めるしん。

美華は顔をひきつらせシカトする。

「ご主人様~」

「あ?」

シンを横目で鋭く睨みつける。


( ̄○ ̄;)