服を持ってコンビニのトイレへ向かうシン。後ろ姿がとても切ない。



「で、最近の変わり者はどうなの?」

「相変わらずです」

香織が勤めている会社の上司の話しだ。
上司といってもまだ23歳で、入社当初から前代未聞のずば抜けた成績を叩き出し、わずか3年で部長にまで登り詰めた。
しかし何に対しても興味を持たず、いつも冷めている様子から、美華と香織の間では変わり者で通っている。
その変わり者に興味を持った香織が頼み込んで、休日に一緒に出掛けたりしているらしい。興味があるといっても好きなのではなく、人間観察のような感じだ。

「べつに何にもしてないのに、出来ない事がないんですよぉ…美華さんみたいに」

「何にもしてなくて悪かったね」

美華は怒ったわけではないが、普段から喋り方が冷たい為、香織が少し焦る。

「あ…あの…そんなつもりじゃ」


( ̄∀ ̄)
美華が突然魔女の顔になる。

(◎o◎)
後ろへ振り返り、固まる香織。

(=゜-゜)
可愛いメイド服に包まれたゴリラが立っていた。