「今日は終わったみたいだから、もう来るぜ」
そう言われて、あたしまでドキドキしてきた。
「あっ、ウタウ。お前に客だぞ」
来たーっ!!
「客?」
そう言って振り向いたウタウと、あたしは目が合った。
「あっ、」
「どうも!!」
「え、マジ? あん時の!?」
「杉山天歌です!!」
「俺、紫藤唄宇(シドウ ウタウ)。まさか歌、聴いてくれたの!?」
「んー…若干……」
だってあんまり歌聴いてなかったし……。
あたしはそれどころじゃなかったんだよね!!
「――天歌、もういいか、」
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