言ったら言い返される、その繰り返しがただただ続く。



先輩を思うたびに泣きたくなって、でも泣いちゃいけないって抑制する。



「あたしはあなたが先輩と本当の家族とならない限り、あなたが作ろうとしている家族に幸せはないと思います」

「君は私を怒らせたいのか? 散々の言われようで。愛川琉莉を含め今後のLightとの付き合いを考えなけ…――」

「先輩の気持ちをあなたは知るべきです」

「君は……」

「今日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。失礼します」



あたしは足早に部屋を出ると、エレベーターに向かった。



部屋を出た途端、涙が流れる。