3ヶ月後──。
私は、両親に捨てられた。

一時期、施設にいた。

でも、すぐ引き取り手がついた。

私を引き取ってくれたのは、資産家の三枝黎都さん。

"なんか、良い事したくなってさぁ〜、近所にあった施設に僕の学校にこれる優秀な生徒になれそうな子は、優奈しかいないと思ったんだよね〜"

と黎都さんはいったけれど、そんな事はないと思った。
私に気を使ってくれたんだと後になって分かった。


感情表現というか、感情が麻痺している私より絶対、違う子の方がいいと私は思ったから。


黎都さんには、いつか話さなきゃいけない、過去を。
だけど、逃げている私・・・。なんて卑怯なんだろうとは思ったけど。

どうすることも出来ないまま、時間は過ぎていく。


そうこうするうちに、学校に行くことになった。