高校生活最後の日
今日の君はいつもと違う
いつもと同じように
楽しく笑ってるけど
その笑顔はムリに笑ってるように
見える
外はもう夕日で赤く染まって
きている
もうすぐ…
一日が終わろうとしている
いつまでも外を眺めている君
こんなときばっか
ウジウジしちゃって…
「行ってきなよ」
君の背中にそう言った
私ってバカなのかな?
「このまま卒業していいの?」
好きな人に…
告白してこいって
言ってんだから
「大丈夫…きっと大丈夫だから」
泣いたりなんかしない
笑ってちゃんと見送るんだ
私笑えてるかな?
そして君は走り出した
通り過ぎるときに
「ごめん」と聞こえたのは
きっと…気のせいだろう
「なーんだ。わかってたのか…」
涙なんか流さない
好きな人が幸せになるんだから
でも…
自然と流れだしているこれは
きっと君への想いを忘れさせて
くれるよね