私の好きな人は
となりの席のこの人


話していると
楽しくて
飽きなくて
何よりも一緒にいて
安心する

そんなこの人が大好き



けれど彼は…
私を好きになることはない

それを承知で
私は彼の事を好きになった

彼の心は…
となりのクラスの
あの子のものなんだもん


話せば話すほど好きになり

想えば想うほど切なくなり

考えれば考えるほど苦しくなる





気付けば
2人の首もとに下がる
お揃いのシルバーの指輪を
通したネックレス

彼女と笑い合いながら
歩く彼と
偶然目が合ってしまった

その瞬間体が勝手に
彼らとは反対に走り出した

走りながら目の前が
涙で霞んでしまい
階段でコケてしまった私

そんな私に手を差し伸べたのは
後から追いかけてきた彼だった




どうして私に優しくするの?

君には
ちゃんとした人がいるのに

君の優しい所も大好きだけど

今の私には
あまりにもツラすぎる

どうかこの想いを
早く消してしまいたい