「まだ行かなくてもいいのー!」

「あの……先輩、私は別に…」

「由莉が良くても俺が嫌なの!」

そう言って必死に追い出そうとする先輩が何だか可愛く思えた。

「ちぇーっ、じゃあ邪魔者は出て行きますよーだ。由莉さん、また遊んでください!」

結衣ちゃんは最後に私に手を振って部屋を出て行った。


「…ったく、本当にあいつは」

「可愛い妹でいいじゃないですか!」

「はあ?何処が…。由莉のが何十倍も可愛いっての!」

そう言って先輩は私をベッドに押し倒す。

「由莉…」

「…先輩…。」