「女の子には色々あるんですー!」

ムキになって返すと、先輩はポンと私の頭を叩いた。

「ばーか、ほら、早く行くぞ」

「ちょっ…待ってください!!」

私はすたすたと歩く先輩の後ろを必死に追った。



「…ただいまー」
「お邪魔します…っ」

私達が家に着くと、早速先輩お母さんと妹が出迎えてくれた。

「はじめまして!あの…」

「わーっ、これがお兄ちゃんの彼女さん?」

「舞阪由莉です…」

「橋木結衣です!よろしくお願いします。」

そう言って結衣ちゃんが深々と頭を下げる。

「こちらこそ!よろしく」

「由莉ちゃん、ゆっくりしていってね」