それと共に音楽が流れ始め、生徒全員が男女で円を作り踊りながら炎の周りを回る。

違う学年の男の子と踊るのは少し恥ずかしくて、心臓はずっとドキドキしっぱなしだった。

なんせ全校生徒のため人数が多い。

先輩の姿を探そうにも探せなかった。

「お!舞阪や!」

「悠斗君!」

次のパートナーは悠斗君。

「橋木先輩なら、俺の10人くらい後におるで」

「本当!?ありがとう!」

それだけの会話を交わして悠斗君と別れる。

人の列を辿ると、本当に先輩の姿を見つけることができた。

あとは踊っていても先輩のことで頭がいっぱいだった。

……先輩まであと3人

……あと2人

……次が先輩………っ!