「ちょっと!!」


朝日が、まぶしい。

横では、葉月が寝ている。


「…??」


葉月の頬を流れる、透明な線。


……泣いてるの?

苦しい、怖い、憎い、悲しい、辛い、迷い……。

気持ちが流れ込んでくる。


「……」


葉月の気持ち。


「大丈夫…」


呟く声は、葉月には聞こえない。