「ねぇ、一勝負しない?」 「だから、今は朝練の途中で!!」 男の行く先を塞いだ。 「これ以上うろちょろするのなら、職員室に誰か呼びに行かせますよ?」 脅しを入れても、男はどうでも良いように鼻を鳴らした。 ……なっ何?? 「まぁいいゃ。とにかく一勝負しよう。それで君が勝ったら、僕はおとなしく出ていくよ」 「……分かりました」