台風のあとのようだ・・・


あたしの心の中はなぜかぐちゃぐちゃだった。


彼女たちの言い分は分からないでもない。


あたしだって自分の好きな人に親しい女がいればいい気はしないだろうなぁ。


特に自分の方が優れていると思っていればなおさらだ。


別に蓮に近づくつもりはない。


むしろあまり関わりたくないとさえ思っていたのに、近づくなと言われたとき胸が痛かった・・・


今の自分の気持ちが分からない。


複雑な気持ちのまま、見回りを始めた。



見回りを始めてしばらくして、今一番会いたくない奴と遭遇してしまった。


げっ!蓮!何でよりによってこんな時に・・・!


今蓮に会うくらいなら怨霊にあった方がいいとか思いながら、とっさに壁の影に隠れてしまった。


早くどっか行け~!!


そう強く念じるが、人生そううまくはいかないようだ。