「あんた何様のつもり?幼なじみだかなんだか知らないけど、あんたみたいな地味子が蓮君達に近寄っていいと思ってんの?」



鬼女(勝手に命名)の言葉を皮切りに、後ろの取り巻き達が勢いづいた。



「そうよ!ちょっと話せたくらいでいい気にならないでよ!」


「地味子が調子のってんじゃないわよ!」


「どうせあんたなんて遊びなんだから!」



ものすごい言われようだ。


まあ、地味子なのは事実だから何も言い様はないのだけど・・・


そんなことを考えていたら、あぁと思いつく。


彼女たちは蓮や純が好きなのだ。


だから、これはいわゆる牽制というやつだろう。



「そうゆうことだから。近づくんじゃないわよ」



一通り言い終えたのか、ボキャブラリーが尽きたのか、満足した顔で帰って行く鬼女ども。