「え?やめなよ!そんなの
オレが紹介しようか?」
「あたしの事はいいの!高橋くんこそ!」
「オレは来年年が明けたら結婚するんだ」
「えー!!!!!」
びっくりΣ(゚ロ゚ノ)ノ
また相手聞いてびっくり
これがまた中学時代の同級生
服部佐羽と言って男子バレーのマネージャーだった子
二人当時付き合ってたのは知ってる
「へぇー 長いじゃん」
「それが何回も別れてお互い別の人と付き合ったり けどまた再会して」
すごい!!!
いいなぁ〜 幸せで・・・
「でも早くない?20歳だよ・・・」
「実は・・・」
「まさか!できちゃった?」
「アハハ 正解!」
「なんだ・・・」
二人して笑ってると もう終わりの挨拶の時間になるから 席付いてとのアナウンスが流れた
ありさも今井さんも席に帰ってきた
あたしたちはずっと話しの続きをしてる
「お前な!なんだとはなんだよ」
「だって・・・」
「あ 今度うちに遊びに来いよ」
「うん 行く行く」
「手土産忘れんな!」
「はいはーい」
すると ありさが指差して
「そこ!うちへ来いとか!怪しい会話してるじゃない」
いいたいけど 結婚はまだ会社に言ってないから内緒にしてて と 高橋くんに言われてるのに 言えない・・・
なんか変な誤解されたまま会は終了した
あたしとありさは部屋に帰ったが
「あたしちょっと出てくる」
「今井さんと?」
「まっ!ねっ!」
そっかぁ〜 そうだよね
恋人同士なんだから二人で思い出作りするんだね・・・
「そっかぁ ゆっくりね」
「麻衣こそ 高橋さんと出かけたら?」
「そんなんじゃないってば!!!」
「じゃあね」
と 陽気に出て行った
あぁあ・・・
今頃二人なにしてんだろう・・・
【トントン】ドアを叩く音がした
誰?
「はい・・・」
出てみてびっくり
「今井さん!!!」
あれ?ありさは?
かなり飲んでる感じ・・・
いきなり入ってきた
「どうしたの?」
ありさとなんかあった?
喧嘩した?
頭の中ハテナマークでいっぱいだ
ベッドの上に腰をかけ大きな息をはく
あたしはすぐにお水を用意して
「はい!これ飲んで」
と 渡した
「サンキュー」
そういいながらお水を一気飲み
「お前・・・・・」
何か言いかけた
「何?」
「他の男の前でいい顔すんなよ」
え? あたしとありさを間違ってる?
「ここへ座れ」
ベッドをポンポンと叩く
もう!ここはありさのふりをしてやれ!
あたしは今井さんの横に腰かけた
「オレがさ お前が好きなんだ だから他のヤツなんて見て欲しくないんだ・・・」
ありさはずっと基弘くんといるから気に入らないんだね・・・
だから言ったじゃんありさ!
こんなにお酒飲んで酔っ払うほど ありさのこと好きなんだよ・・・
今だって どこで誰といるのよ
あたしは自然に涙が溢れてきた
「何泣いてんだよ 泣くなよ」
と 頭をくしゃくしゃとする
あたしは自分の気持ちを抑えることが出来なかった
「好き・・・」
とうとう言ってはいけない言葉を発してしまったのだ
今井さんは急にあたしを抱きしめ
「良かった!嫌われてるかと思ってた」
と つぶやく
ごめんありさ 今だけ
今だけありさの振りをさせてね
「キスしていい?」
ありさだったら どう答える?
あたしは返事出来ない・・・
「ダメって言ってもやめないから」
そう言ってキスしてきた
もう・・・どうしようもなく涙が止まらなくなった
このキスはあたしにしたものじゃない
ありさにしてるんだ
ありさのこと思って今井さんはこんな優しいキスしてるんだ