今は、六月。

そろそろ聖也の誕生日が近づいてきた。

あたしは、拓哉さんの店のバイト代でプレゼントを買うつもり。

何にしようかまだ、決まってない。

聖也は、何をあげたら喜んでくれるかなぁ・・・

聖也は何を・・・

詩織に相談した。

「でも、聖也は羽衣に何を貰っても嬉しいと思う」

「でも~~~」

聖也が本当に欲しいものがいいしなぁ~~

何が欲しいのかなぁ~

あっそうだ!!

詩織と付き合ったばかりの叶斗が居るじゃん。

あたしは、詩織に頼んで叶斗から聖也に何を欲しいのか聞いて貰う事にした。

結局、聖也の答えは「特に・・・」で、あたしはまた迷う事になった。

「あのさぁ、羽衣はもうヤッた?」

「ぶっ!!」

あたしは、驚いてお茶を噴出してしまった。

「汚いなぁ・・・」

「あの、詩織がそんな事言い出すって思いもしなかった・・・」

「っで、ヤッたの?」

「・・・ヤッてない!!」

「ふ~ん じゃあ、羽衣をプレゼントしたら?」

「もう!!」