そして、今日はクリスマスイブ。

あたしは、一人イルミネーションの下歩いていた。

後ろから、走ってくる音が来て気になって振り返ったら、聖也だった。

「どうしたの!?」

ガバッ

聖也は、何も言わずあたしを抱きしめた。

優しく、閉じ込めるように・・・

「聖也?詩織は?」

「・・・」

聖也からの返事は無くて、ただずっとあたしを抱きしめる。

「聖也・・・そろそろ・・・」

「好き」

「へ?」

「大つき好き」

「えっでも、聖也は詩織を好きなんじゃ・・・」

「でも、羽衣が好きって気付いたんだ」

「えっ・・・」

「詩織が帰ってきて、気付いたんだ」

「・・・・・・」

「詩織に告白されて、付き合ったけど・・・なんか、いつの間にか羽衣と詩織比べてたりして・・・つい、目で追っちゃうし・・・」

「・・・それ、本気?」

「本気の本気」

「・・・嬉しい」

あたしは、満面の笑みで言った。

「ほら・・・そういうのマジで可愛い」