あれから、二ヶ月が経った。

あたし達三人は、お互い何も話さず目も合わせられない。

三人は、バラバラ・・・

前までは一緒に登校してたり、お昼は何時も三人で食べてたのに、何時も一緒に居たのに・・・

あたし達三人は皆に心配をかけるほど、不自然だった。

でも、お互い戻る気にもなれず、話して聖也に振られるのが恐い・・・

そう、あたしは恐れているだけ。

でも、進めない。

目の前の壁が大きいから・・・

あたしが弱いから・・・

「進まなきゃ」と、思っても・・・

あたしはその日、詩織を家に呼んだ。

詩織は、快く来てくれた。

「詩織、ごめんね」

「ん?何が?」

「聖也と付き合ってたこと」

「ううん 羽衣が聖也を好きって、初めて気付いた」

「言えなかったの・・・」

「でも、よくよく考えたら羽衣が聖也を好きなの態度に出てたね・・・」

「そうかな・・・?」

「うん ごめんね気付かなくて・・・」

「ううん あたしこそ・・・あっ!!詩織、これ読んで?」