保健室に行くと、女の保険の先生がいた。

「どうしたの?」

「ちょっと、しんどいので寝てていいですか?」

「ええ」

保健室のベッドに行き、寝転んだ。

途端に、溢れる涙。

「うっ・・・うっ・・・」

保健室のベッドで、声を押し殺して泣いた。

悲しくて、苦しくて、何も考えられないくらい切なかった。

そのとき、あたしは思い出した。

小学三年の時、あたしが男の子にいじめられてた時聖也は、助けてくれた。

あの時、本当に嬉しくて、その時からだった。

聖也を、男として好きになったのは。

あたしの、7年間の思いは何だったのだろう。

ずっと、聖也だけを見つめてきたのは、何だったのだろう。

でも、親友の恋は応援してあげたい心から。

この日から、あたしは決めた。

聖也を、諦めることを。