カランカラン

「いらっしゃいませ」

「おっ来たか どうだ?高校生活は」

「う~ん普通」

「ははっ お前らの仲の良さも相変わらずだな」

「仲良くない」

「仲良くねぇ」

「ははっ ところで、隣の子は?」

「篠原詩織 同じクラスなの」

「俺は、拓哉(たくや)」

「よろしくお願いします」

「ああ よろしく」

「あっあたし、いつもの」

「あいよ」

「詩織は?」

「あたし、ショートケーキ」

「あいよ」

「俺もいつもの」

「あいよ」

「仲が良いの?」

「うん 物心ついたときから、ずっと来てる」

「おまたせショートケーキとシュークリームとコーヒー」

「うわぁ 美味しそう」

「でしょ?」

「うん」

「いっただっきま~す」

「いただきます」

「ん~、美味しい」

「ん~、美味しい」

あたし、今日はめっさハモるな~。

「相変わらず、羽衣は美味そうに食うね 詩織ちゃんも 作りがいがあるよ」

「だって、拓哉さんのケーキ美味しいんだもん」

「それは、どうもどうも」

三人で、他愛もない会話をして別れた。