「何だぁ~」

「あたし達だけで絶対無理だと思ったもん」

「お前等のお母さんたちにも、世話になってるし」

「確かに」

拓哉さんの両親は、拓哉さんが中学の時に亡くなった。

それから、あたしの家で暮らしていた。

でも、あたしの家や聖也の家や色々行ったり来たりしてた。

「じゃあ、あたし注文聞きます」

「俺、拓哉さん手伝います」

「よろしく」

バイトをしてても、里香ちゃんは聖也の方ばっかり見てて・・・

ちょっと、むっか~!!

聖也は、あたしの彼氏なのに何よその熱い視線。

・・・・・・

本当は、自分に自身が無いだけ。

本当は、自分が弱いだけ。

だからこそ、不安で堪らなくなる。