丁寧にお礼を言って、宮崎里香(みやざきりか)と名乗った子は帰って行った。

「可愛かったね?」

「そうか?」

「うん」

まぁ、聖也がなんとも無くてよかった。

次の日。

「今日は、拓哉さんのバイトの日じゃない?」

「だな」

「早く行かなきゃ」

「確かに」

「あの、すいません」

「あっ」

「あっ」

久し振りにハモった。

「昨日は、本当にありがとうございました」

「いや・・・もういいから」

「それで、お礼がしたくて・・・」

「ごめん 俺達バイトだから」

「じゃあ、あたしも行きます」

「いいけど・・・」

「あっ迷惑ですか!?」

「いや・・・」