「本当だ またかよ」

ズキン・・・

「っていうか、隣の人誰?」

「同じクラスの篠原詩織」

「俺、宝生聖也」

「よろしく」

「よろしく」
「一緒に教室行こう」

「はい」

「敬語禁止ね それと、羽衣でいいから」

「じょあ、あたしも詩織でいい」

「俺も、聖也でいいから」

「うん」




ガラッ

教室にいた全員がどよめく。

「あの子スタイルいい~」

「足ほっそ~」

「可愛い~」

「すっ座ろっか?」

「うん」

前にあたしと詩織。

後ろに聖也で座った。





しばらくして、先生が入ってきた。

小さくて可愛い女の先生だった。

「おはようございます」

「おはようございます」

「早速ですが、体育館に行ってください」

「は~い」

体育館に入ると、三年生と二年生はまだであたしと詩織は隣同士だった。

「あの校長話長いよね?」

「たしかに」

「あの先生絶対カツラだよね?」

「本当だ」








つまんない始業式も終わり、あたし達は三人で帰っていた。

「聖也も男友達いないの?」

「うっせ」

「もう~、心配してるのに」

「余計なお世話」

「もう~」

「ふふ」