「蜜の名前・・・・」



なんで知ってるの?







「あれ、俺のこと知らないの?

一回話したことあんだけど。」



「知らないっていうか、
顔がわかんないから。」



「あ、そっか。」




その人は少し笑ったみたい。



「立てる?」


「うん。」




手を貸してくれた。




大きくて、温かい手。