「梅さーん、梅さーん!!」

私、青井あやめ(あおいあやめ)中学三年生。今日はいつものように私の住む町の古い図書館へ行った。

ここは、何十年も昔に建てられた唯一この町にある図書館だ。

ここの管理人谷原梅 (たにはら うめ)さんは、もう何年も前に旦那さんを亡くしていて唯一、旦那さんの残してくれたこの図書館を経営している。

そんな図書館に本を返し行った私。

「はいはい。あらぁ、あやめちゃんじゃないの。いつもあやめちゃんが来てくれるから私もぉ~毎日毎日まちどおしくってねぇ~私もまだまだおじいさんのとこえいけないねぇ。」

「もぉうめさんったらっ フフフフフッ」

「はいっこれで返却終わり、あやめちゃん今日なんか借りるの?」

「う~ん。じゃあ借りよっかな?」

「はいはい。じゃあまっててあげるからきめておいで。」

「は~い!!」

パタパタパタッ

「あっあやめちゃん走っちゃだめよぉ~」

「は~い!!」

パタパタパタ

「ウフフッあやめちゃんたらだめって言ってるのに」