「なー君が言ったの...。」

「なにを?」

「...2年の市原を好きになった。って。」

目に涙を浮かべながらその人は言う。

...この人、3年だったんだ。同い年かと思ってた。

「それで...もう何も考えられなくなっちゃって。
 なー君のこと本当に好きだったから」

あぁ。まあそんな感じはするが。

これはあれだな、なー君とやらのせいだな。

...しめよう。

「元カノさん。なんかよくわからんが
 私が宇野さんと話してくる。」

あなたとじゃラチがあかない気がする。


とりあえずわたしが去ると彼女たちは
硬直して何も言えず立ちすくんでいた。