「はぁ…はぁ…」
校門まで走ってきた私。


でもここからがいばらの道になるんだ。


生活指導の村上先生。
遅刻を見つけると永遠に怒ってる。


「見つかりたくないなぁ…」


大きくそびえ立つ校門を前にして私の不安はMAXに。


って言うか
そもそも雪也が悪いんだしっ!!!

でもまぁ今頃そんなこと言ってもしょうがない。


「裏回ろう…」

トボトボと猫背になって裏門まで歩いた。


車の走る音と混じって先生が授業を教える声がする。



私はそれを聞きながら、閉まっている裏門を飛び越えた。