「もういいから!ほらもう駐車場だよ!」



私が指さしたのは何台もの車が並ぶショッピングモールの駐車場。



「平日でも人いるね〜」

しみじみとそう呟く私。




「亜莉桜」



「何?」


「どこに車止められっかなぁ」


片手でハンドルを持ち。
前を向きながら私に話す雪也。


………

ちょっとかっこい〜!!


私は顔に出さないように、普通に話す。


「おっ奥のほうじゃない?」


きゃ−!!

声が震える…




「あぁ…てか亜莉桜」


「ふぇへ!?」

「何その声。顔真っ赤!あ−!俺に惚れたか??」

ニヤリと笑う雪也。




「バ〜カ!!そんなことある訳ないでしょ!!


「そんなことあるくせに」

「雪也の悪魔!」




惚れることなんかない!






惚れることなんか!