「とにかく乗れば?」
さっきよりもすました顔で車を指さした。
「あっうん。」
「おじゃましまぁ〜す♪」
アキ〜!!!
かわいこぶりやがって!!
「あんた名前は?」
な…なんだ!?
こいつ!!!
アキに向かってニッコリ王子様スマイル向けてるし!!!
アキは目がハートになってるし!!!
「向之原愛菊ムカイハラアキです♪いつも亜莉桜がお世話になってまぁす♪」
「いたぁっ!」
私はかわいこぶるアキを蹴りつけて調子乗るのを阻止する。
「大丈夫?アキちゃん。俺は神藤雪也っていいます。よろしくお願いします。」
ま…眩しいくらいに爽やか君だ…
そこだけ桜舞ってますよ!!
「よろしくお願いします〜!!」
興奮気味に挨拶するアキ、
ダメだ…
もう。私に味方はいなぁい!!!