…昼休みになると、
教室に居るのがますます辛くなって、私は教室を出て廊下をうろうろと歩いていた。
図書室にでも行こうかな…
そう思って、図書室がある棟まで行くと、その廊下で佑香さんと会った。
「澪ちゃん!学校で会うの初めてだねー!!」
と、嬉しそうに話し掛けてきてくれて、私も嬉しくなって笑みを零した。
「陸は?一緒じゃないの?」
そう尋ねられて、私は自然と笑みは消えてしまう…。
「えっと、陸君は…、転校生の子と一緒に居て…」
「…あー。陸らしいね…。
あいつ世話焼きだし、面倒見いいし…」
私の言葉に佑香さんはそう呟いた。
どうやら陸君にはよくあることらしい…。
そう思うと、桜井さんに嫉妬している自分が酷く恥ずかしく思えた。