「失礼しま~す」

保健室には先生がいなかった。

「あれ、いないね」

「だな~ちょっとソファーで休んどくか」

直人はあたしをソファーに座らせる。


「大丈夫か??」

「うん…」

なんか眠たくなってきた

うとうとしてるとそれに察した直人が口を開く。


「眠いのか??」

「あ…うん、ちょっと」


「肩…」

ん??
あたしは直人を見た。
直人は恥ずかしそうに笑う。

「肩に」

そう口を開いた瞬間
いきなりドアが開いた。

ガラッ

「あら??二人ともどうしたの??」

保健の先生が元気そうに入ってきた。

「あ…心、熱があるっぽいんですよ」

先生はあたしを見る。

「じゃぁ、ベッドに寝とく??」

そう言うとまたドアが開いた。

「先生~絆創膏下さい」

「あら、佐藤くん
また来たの??」

……茜くんだ。

…絆創膏

そっかさっき喧嘩してたもんね

なんだろ…
なんか苦しい…


「おいっ、心??
どうした??」


目の前が暗くなってく…


「心っ」

あたしを呼んでるのは誰…??