「うゎっ
直人、手冷たいっ」
あたしは直人の手をとる。
しかも恥ずかしいよ…
茜くんがいる前で…
「てゆうことは俺の心は温かいんだな
心の手はあったけ~な
ってことはお前は心が冷たいな」
あたしが笑うと直人も笑った。
それからまたあたしの額を触って自分のと比べた。
「大丈夫だ、から
離して…」
「お前やっぱ熱あるぞ」
急に真剣な顔をして
あたしを見た。
嘘…
確かに気分は悪かったけど
「先生、ここ…福島さんが気分が悪いらしいので保健室に連れて行きます」
「あぁ、いいけど、お前はサボらず戻って来いよ」
みんなが笑い出す。
先生は直人の性格をよく知ってるからね
「分かってますよ、行こう心」
「あ、うん」
直人があたしの手を引く。
「直人~保健室でイチャつくなよ」
男子からの野次が飛ぶ。
「はぁ、んなことしねぇよ」
直人の顔が少し赤くなった。
なんか…恥ずかしい
ドキッ
茜くんと目が合った
…茜くん
あたしはまた目を逸らす。
教室を出て直人と保健室にむかった。